杜鵑花@さつき咲く乙女のごとき早春に
昨日、見つけた実景だ。これはどう見てもさつきだろう(花音痴の俺のことだから一抹の不安はあるが)。さつき(夏の季語)は、一般のつつじより遅く、皐月(陰暦5月)に咲くツツジから「さつきつつじ」略して「さつき」と呼ばれる(わたしの俳句歳時記)というのに、どうしたことだろう。やっぱり暖冬、それどころか異常気象ではないだろうか。
ところで、つつじとさつきの見分け方は、つつじは葉が大きいのに対してさつきは葉が小さいということだと思っている。サツキはツツジ属の樹木に含まれるひとつの種であって、「躑躅(つつじ)」と「皐月(さつき)」に明確な違いがあるわけではありません。ツツジ類は春に咲く種が多い中、五月(旧暦なので太陽暦の6月頃に相当)に咲くものを「皐月」と呼ぶようになったものと考えられますとの説もあるが、間違っていたら教えて下さい。
さつき先づ濡れそぼち芝濡れにけり 桂 信子
さつき散る咲きたるままの明るさに 金谷ひろ子
満開のさつき水面に照るごとし 杉田久女
ところで、右の写真の花も咲いていた。これも、さつきかつつじなのだろうか(クリックすると拡大画像が見られます)。
花音痴カメラに引かれ花を知る名前知らずば歌にもできず
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