落花@桜散る空にきのふはなかりけり
昨日の東京は大変な天気だった。花冷えに花の雨さらには春の雪で春雷もありまさに春の嵐だ。これでだいぶ散ったかなあ。写真は昨日の朝の多摩ニュータウン我が家近辺の状態である。
「空にきのふ」は「いかのぼりきのふの空のありどころ」蕪村から頂戴した。自然に昨日も今日も無いけれど(時間と空間は主観の形式→客観とか論理とか、結局は「客観(と認識されるもの)」「論理(と認識されるもの)」に過ぎない)、人は今日、昨日の空を探すのだ。
人恋し灯ともしごろをさくらちる 白雄
空をゆく一とかたまりの花吹雪 高野素十
花散らす雨にうるほふ大地あり 稲畑汀子
桜散るあなたも河馬になりなさい 坪内稔典
加舎白雄(かやしらお・1738~1791)は与謝蕪村とならび称される江戸中期の俳人、文学史上“天明中興の五傑”に数えられている。他に「さうぶ湯やさうぶ寄くる乳のあたり」などがある。叙情的な作風の俳人だ。
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