春愁@春愁や思へば青春また青春
春愁や思へば青春また青春
景信山に登る途中で修行者ご一行を見かけたので無断撮影させてもらった。俳句は日曜の日経俳壇にあった春愁の句に触発されたもので、初案「春愁や青春いまだわれにあり」だった。推敲してよくなったと思っているがどうだろうか。
「春愁をもてあましたり鼻毛抜く」というアホな先行句があるなあ。駄句から一歩ずつ這い出よう。人生は長い。
春愁や船から船を眺めをり 矢島恵
春愁に言ひ寄られゐるどうしやう 内田美紗
古書店の奥の奥にて春愁 能村研三
春愁もヤクルト一本分くらい 中居由美
取合せはモノとの取合せを出来るだけ探るべきだ。季語とモノとの接点に詩が生れるのだから。季語は既に相当の観念の衣をまとっているから、季語と観念との取合せは単なる観念操作に陥る危険性があると思う。そこで一句。春愁や滝に打たれる人もゐて。
| 固定リンク
「俳句写真」カテゴリの記事
- 極楽を夢見往生蓮の花(2013.07.29)
- 祝、世界遺産登録@紅富士の湯(2013.06.28)
- 積年の虫歯治療や五月尽(2013.06.01)
- ボランティア添える手やさし朴の花(2013.05.08)
- 梅一輪明日は多分春の雪(2013.02.06)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント