花衣@ジーンズにカメラぶらさげ花衣
もう葉桜だというのに、まだ未練たらしく花衣だ。花衣とは「花見に着てゆく女の晴れ着のこと。昔は桜重ねの衣、すなわち表が白で、裏がスオウ色をしたかさねの色目のことをいったが、現在は花どきに女が着る美服をいう。」とわたしの俳句歳時記にあるから、男の場合には花衣を使ってはならないのかもしれない。まあしかしユニセックスの時代でもあるのだから構わないだろう、多分。
花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ 杉田久女
花衣脱ぎもかへずに芝居かな 高浜虚子
留守の戸の鍵を袂や花衣 皆吉爽雨
花衣脱ぎもかへずに芝居かな 高浜虚子
留守の戸の鍵を袂や花衣 皆吉爽雨
きのふ近江けふは吉野の花衣 福永耕二
久女の句は花衣ではなく人生を詠んでいると受け止めるのが正しいだろう。人は裸で生れるのだが、生の中で様々な衣や紐がまとわりつく。それを脱いで捨てるのが円熟した老いなのかもしれない。でも、芝居も相撲も観たいしなあ。
久女の句は花衣ではなく人生を詠んでいると受け止めるのが正しいだろう。人は裸で生れるのだが、生の中で様々な衣や紐がまとわりつく。それを脱いで捨てるのが円熟した老いなのかもしれない。でも、芝居も相撲も観たいしなあ。
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