藤@藤垂れてこの世に死後のなきごとく
昨日、町田ぼたん園に吟行してきたが、生憎の曇り空、更には雷雨まで来て早めに切り上げて帰らざるを得なかった。また、出直すことにする。しかしながら、枝振りのいい白藤に出会えたことは幸いであった。あ、匂いを嗅ぐのを忘れたぞ。
白藤や代々の女の伏瞼 香西照雄
滝となる前のしづけさ藤映す 鷲谷七菜子
暮れ際に茜さしたり藤の房 橋本多佳子
飢ふかき一日藤は揺れにけり 加藤楸邨
例句を引くために歳時記を引いたら「藤垂れてこの世のものの老婆佇つ」三橋鷹女があるではないか。「美しき恋などせむか藤の花」をつくった時に自分でも引いているのに、すっかり失念していた。でも、まあいいか。意図せぬ本歌取りであったことにしよう。
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