著莪の花@やうやくに雨あがりけり著莪の花
やうやくに雨あがりけり著莪の花
先日の景信山行で著莪の花を教えてもらって写真を撮ったのだが、あまり出来がよくなかった。またの機会だなあと思っていたら、なんと近所の公園に咲いているではないか。
手元の歳時記(角川合本俳句歳時記)に季語として収録されていないのでネット検索してみると、「昨夜の雨人知れず著莪咲きにけり」一葉という句をつくっていらっしゃる方がある。そこで「花の歳時記 夏」を見ると季語として収録されていた。そうか、ポケット歳時記では矢張り限界があるのかと感じた次第だ。
ちなみに、この一葉さんのブログに「こうして花の名を覚えると、思わぬところでその花たちに出会い、今まで気付かずに見過ごして来たことがなんと多かったことかと、驚かされます」とある。句歴が浅い俺ではあるが全く同感である。心に財を積んでいるとさえ思うのだ。
くらがりに来てこまやかに著莪の雨 山上樹実雄
書に力抜くところあり著莪の花 根本好宏
親鸞へ蓮如へ著莪のなだれ咲き 関 清子
譲ることのみ多き日々著莪の花 塙 義子
著莪の中国名は胡蝶花だそうである。胡蝶舞ふ水辺に著莪の咲きにけり。
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