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2007年4月19日 (木)

蝶@初蝶来明日の便りの届きけり

Photo_703 初蝶来明日の便りの届きけり

この句、自分では気に入っているのだけれど、伝わっているだろうか。明日の便りが今届くというシュールを詠んでいるつもりなのだ。ああ、解説してしまった。野暮をしてもうたよ。
ところで写真もお気に入り。だって飛んでいる蝶々がなんとか撮れたんだもん。トリミングして蝶々の付近のみを切り取ったので、それと認識できるようになった写真だ。

 初蝶来何色と問ふ黄と答ふ         高浜虚子
 方丈の大庇より春の蝶            高野素十
 一日物言はず蝶の影さす          尾崎放哉
 詠みし句のそれぞれ蝶と化しにけり   久保田万太郎

縦横に俳句という形式を操作する虚子の凄さ、写生に徹して音楽を響かせる素十、心にしみいる放哉。秀句を得れば懐から蝶が飛んで行く心地がするのである、多分。

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