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2007年4月19日 (木)

フランス大統領選、左右激突?

昨日のクローズアップ現代は「“競争”か“平等”か~左右激突・フランス大統領選挙~」と銘打って「サルコジ候補は、手厚い労働者の保護政策が、フランスの国際競争力を低下させたとして、アメリカ流の自由競争至上主義を導入し、強いフランスの復活を訴える。一方、フランス初の女性大統領を目指す野党・社会党のロワイヤル候補は、弱者保護の伝統的な社会主義政策を打ち出し、広がる格差の是正を訴える。"競争"か"平等"か、根源的な選択を迫られるフランスの姿を描く。」と大上段であった。

放送によると、サルコジ候補は融通の効かない硬直的な35時間制労働がフランス経済を損ねると主張し、ロワイヤル候補は35時間労働制と人間的生活の保持を訴えているようで、まさに競争か平等かの左右対決のようだ。
そこで35時間労働制で検索してみると、「平均的なフランスの労働者は一年間に1525時間働くのに対して、日本の労働者は、平均で、1975時間働く(2003年)」と確かに労働時間の大きな差が生じている。そうか、これではフランス経済が弱体化するのも当然かとも思う。
ところが更に検索すると、ロワイヤル候補も「週35時間労働制は低迷するフランス経済の一部産業に問題を引き起こしていると正式に認めた」と伝えられている。

そもそもこの制度、「ジョスパン首相時代の2000年に1つの労働政策を施行した。1週間の労働時間を35時間に制限し、その一方で月給は労働時間カット前の水準を保つことを企業に義務付けたのだ。労働時間を制限すれば企業は生産を維持するために新たに人を雇わなければならない。そうすればフランスを悩ませている高失業率問題も解決するはずだ、というのが法律の基本的な狙いだった。いわゆるワークシェアリングを法律で義務付けたわけだ」ということで失業率低下を意図したワークシェアリング(デフレ一色時代の日本でも議論された)という短期的政策という側面もあったようだ。
だから、クローズアップ現代の取り上げ方は(左右対決に違いはないとしても)ちょっとセンセーショナルに過ぎミスリードの可能性がある。よその国の選挙結果の上っ面だけを見て、左が勝った右が勝ったと騒ぐ人たちが出てきそうだから敢えて書いておく。

ハートは左に(平等)お財布は右に(自分の取り分はなるべく大きく)。これが人間の自然である。だから、平等と競争は対立軸ではあり得ない。対立軸は(1)反帝国主義←バグダッドで昨日もテロで200人余が殺された(2)自由主義(3)多元主義(4)社会的共通資本の重視にある。左翼よ、結集せよ。

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