初夏@さはさはと初夏の風吹く詩のごとく
結句「詩のごとく」がどうかなあ。詩にするにおいて「「詩のごとく」とは自己言及のパラドクスみたいに思うが、いかがなものであろうか。写真は子供の日の笛吹川フルーツ公園吟行で撮影。写真を詩の代用として読まれよ。
初夏の水蛇口から出るとき裸 和田悟朗
雲湧いて少し寒うて夏始 大道雄彦
寿司飯の酢のかがやきて夏初め 伊藤 妙
新潟の初夏はよろしや佐渡も見え 高浜虚子
上の例句において虚子と現代の俳句との差異が際立っている。「よろしや」と古風で少し遊びめいた言葉使いのせいだろう。初夏の情感を詠いたいという発想が同じでも、手法の差によってこれだけの違いが出るのである。
いずれにしても爽やかな初夏。今日は好天なり。
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