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かぎろひて女の乳房来りけり没にすべきか否かちょっと迷ったけれど、没にする積極的な理由が見当たらず、また、陽炎の例句を引きたくもあるので生かすことにした。いくつになっても男は男という句だ。写真はこの句とは独立に面白い被写体だと思い撮っておいたもの。八王子南大沢の市民ホールのロビー喫茶で撮影した。 何もかもむかしとなりてかぎろへる 久保田万太郎 うしろより耳朶噛まれゐて陽炎へり 富士真奈美 かげろふと字にかくやうにかげろへる 富安風生 陽炎やおもかげに立つ人ひとり 久保田万太郎晩春である。過ぎゆく春のかげろへる。万太郎はやっぱり俳句の天才である。
2007年5月 4日 (金) 午後 06時49分 俳句写真 | 固定リンク Tweet
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