棕櫚の花@棕櫚咲くや独立独歩不羈の人
たまたま近所の棕櫚を見て花が咲いていることに気づいた。美しくはないけれど醜くもない。しっかりたくましく自己主張して咲いている。
ところで、「不羈」を国語辞典で引くと
〔「羈羈」はしばりつなぐ意〕
(1)自由奔放で束縛しえない・こと(さま)。
「傲慢―なる性は、これを父より貰ひたり/春(藤村)」
(2)才知が人並はずれてすぐれていて、常規では律しきれないこと。
とあった。(1)は(2)の才知に支えられて継続可能となると思う。才知も根気も意欲も無い俺だけれど、世間の片隅でひっそりとささやかな自由を楽しめればそれでいい。そのためには世界が平和であることが不可欠だ。守ろう九条、パレスチナをはじめとする中東に平和を。
棕櫚咲けば棕櫚咲く頃と思ふかな 後藤夜半
長じても尚訥弁や棕櫚の花 松崎鉄之介
棕櫚の花男盛りの香を放つ 渡辺恭子
本丸の跡に学校棕櫚の花 松村富雄
そういえば昔通った小学校に棕櫚があったなあ。学校には棕櫚を植える決まりでもあるのかもしれない。
花が咲くことを知って棕櫚に味わいを感じるようになった。知識は世界の意味の豊かさに気づかせてくれるのである。
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