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2007年5月 6日 (日)

荷風忌@荷風忌の人の生死のひとりかな

Photo_763 荷風忌の人の生死のひとりかな

永井荷風、1959年4月30日没、享年79歳。
その死に様は「昭和32年市川市に12坪の家を新築し一人住まいしていたが2年後胃潰瘍により急死した。掃除婦も入ることを禁じられていた6畳の居間は蜘蛛の巣だらけで安物の手あぶり火鉢、ほこりまみれの書物が散乱していたという。つねに大金をいれて持ち歩いていたというボストンバッグはまくらもとにあった」とのことだ。
最近、半藤一利「荷風さんの戦後」を読んで面白かったのだが、他方、荷風の生き方を評して「そこにはいっさいの対決がない。そこは最初から「背いた社会の一隅」なのだ。その日々はもともとが「負の日々」なのだ」(松岡正剛)という手厳しい見方もある。まことに、人の値打ち(生死:「しょうじ」と読みたい気分だ)は量り難いものである。

 裏町の黒人霊歌荷風の忌   有馬朗人
 独り身の自由が淋し荷風の忌  山田具代

例句がこれだけしか見つからなかった。荷風は俳人でもあったのだからもう少し見つかってもよさそうなものなのにと思い、「荷風 忌」でググッたら見つかった。 

 荷風忌や韜晦といふ海の縁    征夫

荷風は韜晦がぴったりする人だったのかもしれない。しかしまあ、敬して遠ざけたい、韜晦の人は。

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