藤@千年の藤の匂へる不思議かな
千年の藤の匂へる不思議かな
調布、国領神社の千年藤である。樹齢伝承千年の藤の一本の老木がこれだけの花を咲かせている。芳香も心地よい。
駐車場が無いので電車で行ったが、国領と早飲み込みしてしまい一駅先まで乗ってしまった。最寄り駅は京王線布田だからお間違いなく。駅への帰路、「カメラをぶら提げていらっしゃるのでお聞きしますが、このあたりにお寺の藤があるそうですが」とおばさんに道を訊かれた。「お寺ではなく神社です」と俺は親切に教えてさしあげた。
駅から歩いて数分、甲州街道沿いにある。4/30撮影。まだ見頃だろう。
「美しき恋などせむか藤の花」「藤垂れてこの世に死後のなきごとく」に続く三句目であった。
針もてばねむたきまぶた藤の雨 杉田久女
鬱々と男佇たしめ藤白し 野澤節子
藤はさかり或る遠さより近よらず 細見綾子
澄みきるまで余生はあらじ藤の花 倉橋羊村
藤を見る視線は女と男とでだいぶ違うように思うのだが、いかがなものであろうか。藤にセクシーな美を見る俺の偏見かもしれないが。
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