えごの花@生き方は死に方のことえごの散る
生き方は死に方のことえごの散る
花をたくさん下向きにつけて馥郁たる香りをもたらす木の存在に(この歳になってようやく)気がついた。いったい何という名前なのだろうと数日間悶々としたが判らないでいたところ、庭にこの木を植えているお宅を通りかかったらたまたま家人の方が見えたので、思い切って尋ねて判明した次第である。
「実を食べたときにのどを刺激して”エグイ(ひどい)”味がすることから」えごの木と呼ばれているとブドリさんが紹介されている。ブドリさんがエゴノキをたまたま昨日取り上げられているのも何かのご縁かもしれない。
えご散るや田水はつねに新らしき 松村蒼石
えご散るやうつうつと妻妊りぬ 杉山岳陽
えごの花遠くへ流れ来て居りぬ 山口青邨
まだ森を隣りに持ちてえご匂ふ 及川 貞
名前は判ったものの句がなかなかできなかった。「日々相場そして俳句やえごの散る」「世の行方恋の行末えごの散る」などを没にしてようやく本句となった。昨日の松岡大臣自殺報道のテレビで「死に方」という言葉を得たものである。天寿を全うすることは義務だと思っている。
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