« 希望は絶望の中から生れる | トップページ | 初夏@初夏や冥土眺めて甲羅干し »

2007年5月 9日 (水)

安倍総理の失言「外交問題化している以上」

靖国供物奉納に関しての昨日の安倍首相の発言を引く。Photo_767

「靖国にかかわることが外交問題化している以上、参拝する、しない、供え物を出した、出さないということは申し上げない。否定も肯定もしない」

なんでこんな不透明な発言を続けるのだろう。外交問題化していなければ肯定するのだろうか。自分の信念から出た行動ならば外交問題化していてもきっぱりと主張すべきことは主張して相手を説得することに力を尽くすべきだろう。
また、個人としての宗教的行為というのならば「内閣総理大臣」の肩書きを外すべきなのに、それもしない。
要するに、やることが姑息で不透明なのだ、安倍ちゃん。

そこでサルコジ新大統領の発言を対比してみよう。

「アメリカの友人たちには、我々とアメリカとの友情を信じてほしい。アメリカがフランスを必要とするとき、フランスはいつもアメリカのすぐそばにい る」しかしその直後、「友人は別々の考え方をすることもある」と補足。そして、地球温暖化への取り組みにおいては、米国に「妨害しない」よう要求した。その うえで、「米国は反対に、温暖化対策を主導しなくてはならない。人類の将来が危機にあるのだから」と述べた。

この彼我の差を読者各位はどのように思われるだろうか。

まずは直球(私は靖国参拝した)。しかし変化球(でもそれは個人としての宗教的行為だ)。そして補足(内閣総理大臣の肩書きを付けたのは、それがわが国における通常の社会的儀礼だからだ。日中は歴史的友人関係だ、だからお互いに相手の文化を尊重しつつ、世界の平和と繁栄のために率直に意見交換したい)。

この程度の発言はして欲しいなあ。
右だ左だという前に、政治家はまず言葉の練達の使い手であるべきだ。どうしても沈黙したいのならば誰もが納得できるその理由を明示して欲しい。「外交問題化している以上」という理由は「外交問題を収拾することができません」と告白しているようなものだ。

男なら(いや女も)まず直球で勝負せよ。マイナー落ちした井川クン。

※写真は「フランス人の威厳やモラル、長所を取り戻し、再び誇りを持てるようにしたい。国民は過去との断絶、変化を選択した」と勝因を分析した上で、「私は改革を全国民と共に行う。団結と博愛の精神の下、変革を進める。誰も置き去りにされることはない」と改革への決意を語るサルコジ新大統領。

|

« 希望は絶望の中から生れる | トップページ | 初夏@初夏や冥土眺めて甲羅干し »

「経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 希望は絶望の中から生れる | トップページ | 初夏@初夏や冥土眺めて甲羅干し »