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2007年5月21日 (月)

日本の運命を決める三年間

5/19日経が「集団的自衛権の解釈見直しを是とする」という驚くべき見出しの社説を掲げた。是とする理由はいつもながらの現行解釈(集団的自衛権の否定)は「日米同盟の信頼関係や自衛隊の国際協力活動の支障になりかねない」というもののようだが、国の運命を決めるような憲法解釈の変更に際してはもっと具体的説得的な理由を挙げて欲しい。独立国だから集団的自衛権は当然などという理由で米帝国主義軍事下請化推進のお先棒を振るな、日経の阿呆。

一方、集団的自衛権解釈変更については自民党内からさえも異論が出ている。「船田氏、憲法めぐる首相方針を批判 本当なら憲法を改正して、集団的自衛権をどこまで認めるべきか議論すべきだ。(従来の)解釈をさらに再解釈して(集団的自衛権を)認めるのは本末転倒。それが通るなら憲法改正はいらないと皮肉った」とのことだ。

面白くなってきたなあ。日経も今日の論説副委員長のコラム「憲法改正は大連立次第」では「覚悟問われる自・民・公3党」と題して2/3の国会発議の壁を理由に「憲法改正は各党によほどの覚悟と決意がなければ実現し得ないテーマ」と改憲勢力の覚悟を求めている。

改憲は吉田茂以来の国策大方針(軽武装路線)の大転換である。郵政民営化のごとき小泉劇場詐術で誤魔化されるほど国民も愚民ではないだろう(多分、かなり自信ないけど)。
そして改憲は、戦争か平和かという思想的問題であると同時に、落ち目の米帝国主義に今以上のコミットをするかとどうかの政策的問題である。すなわち、ミサイル防衛など軍事強化で米産軍複合体・ウォール街に血税をむしりとられるか否かの問題でもあるのだ。

だからこの三年間が日本の運命を決定する。懸命な日本国民諸君、お願いだから浅薄な国家主義に騙されて改憲に賛成しないで欲しい。俺は安穏な老後を送りたい。

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