著莪の花@この道を行けば極楽著莪の花
著莪の花を認識できるようになってから周辺を見ると結構咲いているではないか。本句の著莪も、朝吟行でつい近くの団地の庭にみかけたものだ。
ところで、本句は前句「やうやくに雨あがりけり著莪の花」よりは著莪の本意にちょっとは近づいているのではないだろうか。極楽と著莪は字面上も親和性があるように勝手に思っているのである。
紫の斑の仏めく著莪の花 高浜虚子
著莪叢のとどく木洩れ日濡れてをり 稲畑汀子
著莪の紫の斑(ふ)と花弁の切れ込みとが著莪を忘れられない花にしてくれた。蓮の花より著莪の方が俺にとっては極楽のイメージに近い。そう言えば、「秋の野に曼珠沙華揺る極楽は地上にありと仏陀が笑ふ」という短歌旧作が俺にはあった。
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