春惜しむ@春惜しむ上野公園奏楽堂
春惜しむ上野公園奏楽堂
昨日、「愛かたるまあるい地球春惜しむ」で季語が動くなあと少しく欲求不満だった折に、毎日ビデオで観ている「ぴあのピア」を鑑賞していたら、奏楽堂が出てきた。途端に「春惜しむ」とつながって本句となった。実際に現地に訪れたことはまだないが、「奏楽」ということばがいい。どこか典雅な雰囲気がするし、吹奏楽(中学、高校とやっていた)にも通じる。俺にとってはまさに惜春の句だが、普遍性があるかどうかは定かではない。
あんぱんの葡萄の臍や春惜しむ 三好達治
惜春のいつ失ひし備忘録 木下夕爾
窓あけて見ゆる限りの春惜しむ 高田蝶衣
老いに鞭うつて勤めや春惜む 川上梨屋
三好達治の句は名句、俺はこんな句をつくるようになりたい。最近何度も書いているけれど無内容な句こそが高く広い象徴性を持った名句になると思うからだ。
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