紫蘭@野のあはれ人のあはれや紫蘭咲く
実は(毎度恥ずかしながら)この花を認識していなかった。紫蘭という名前を知ってあたりを見回してみると、なんとそこら中に咲いているではないか。極めて丈夫な植物で、半日陰から日向まで適応し、乾燥にも過湿にもよく耐え、栽培しやすい事で定評があるとのことだから当然だろう。
吾知るや雑草園に紫蘭あり 高浜虚子
紫蘭咲いていささかは岩もあはれなり 北原白秋
雨を見て眉重くゐる紫蘭かな 岡本 眸
繋がれし牛のかたへに紫蘭咲く 桜間ひろし
牡丹や薔薇もいいけれど、可憐で哀れな花もいい。牛の傍で咲いて牛の糞が垂れてもいいではないか。それが自然である。
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