水温む@水ぬるむ山中湖畔富士日和
水ぬるむ山中湖畔富士日和
山中湖からの富士の眺望だ。帰宅してからパソコンで見ると、結構いい写真になっている。これは句を付けねばと「富士日和」とひねって、季語は「水ぬるむ」とした。季語は今の時期にはちょっと遅すぎる感があるが、写真と句にはそれなりにマッチしているから許されよう。「富士日和」はネット検索すると既に先例句(「富士日和土筆摘みては子の篭に」)があった。当然だろうな。
さて、例句を「気ままとは俺のことかや水ぬるむ」とだぶらないように引く。
しなやかな子の蒙古痣水温む 佐藤鬼房
水温むやうな顔して山羊の居り 大串 章
水温むうしろに人のゐるごとし 原子公平
父の忌を忘れし母や水温む 西澤寿林子
例句を味わうと「水温む」には人事を取り合わせるのが妥当なような気がしてきた。とすれば季語は動くなあ。思案することにしよう。あ、この句こそ「春惜しむ」か。いや「夏隣」か。
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