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2007年6月 2日 (土)

青梅@青梅や忘れてならぬことひとつ

Photo_819 青梅や忘れてならぬことひとつ

今回のインターネット俳句会は零点だった。思うに、俳句らしくないのが「敗因」だなあ。本句も自分では思いをこめた句なのだが、その思い(言いたいこと)と表現とのバランスがとれていず、その結果、「俳句」として受け取りにくくなり一票も入らなかったのだ。
この失敗を糧に思想(主題:言いたいこと)と表現との関係を自分なりに追求していこう。我、いまだ青梅なり。そして青梅には痛切な記憶に連なるイメージがあるのである。

 青梅が闇にびっしり泣く嬰児       西東三鬼
 青梅の臀うつくしくそろひけり      室井犀星
 あをき実の梅も葉隠り縁切寺     石川桂郎
 青梅に眉あつめたる美人かな      蕪村

そうか。「突き詰めたところが少ない」というのは、観念臭を帯びた言葉を使っていることなのだ。本句で言えば「忘れてならぬこと」がそれ。これで表現が既に浅くなってしまっているのだ。
だから例えば「青梅に未生の嬰児闇に泣く」などとモノに即して詠むことを心がけるべきだろう。コトは記号世界の存在、モノは事実世界の存在。俳句は事実世界(モノ)を記号世界(論理世界:コト)に写像する文芸(形而上学:事実世界と記号世界との絶えざる往復運動である。

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