若葉@あの頃は切なかりしよ恋若葉
あの頃は切なかりしよ恋若葉
NHK俳句を見ていたら「恋若葉」が浮かんだ。そしたら「切なし」が連想で出てきて本句となった。
安易だ。なんとかしたいと在庫していたけどなんともならなかった。
しかし、写真がまずまず気に入っているので公開することにした。神代植物公園での所見。なんの葉かなあ。柿若葉かなあ、わからぬので恋若葉とした面もある。
不二ひとつうづみのこして若葉かな 蕪村
若葉して籠りがちなる書斎かな 夏目漱石
眉若きをみなはだかや若葉風 室生犀星
Gパンの膝抜く美学若葉風 水木夏子
蕪村の句、広々として気持ちがいい。中七「うづみのこして」が発見だろうなあ。措辞、モノの言葉のネットワークをどれだけ頭の中に溜めているかが俳句の勝負と思う。そういう意味では、相場が記憶のゲームであることと似ている。自己とは記憶のアイデンティティのことかもしれぬ。
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