蓮の花@鑑真の寺にくれなゐ蓮の花
鑑真の寺にくれなゐ蓮の花
先週、関西に所用と吟行。帰途、奈良を通過するので唐招提寺、薬師寺に寄ってきた。仏像は撮影禁止だろうが、建物を撮ることはできるだろうと思ったのだ。
ところが唐招提寺金堂は平成大修理で工場みたいな大きなプレハブですっぽり覆われていて参拝不可。しようがないから境内を散策、緑を楽しんだり会津八一の歌碑を撮影したりしてそれなりに満足した。引き上げる前に休憩所で係りの人と雑談したら本坊前庭の蓮が綺麗だと教えてもらった。通常の順路から外れているので普通、見落とすなあこれは。御仏からの贈り物であった。
ほのぼのと舟押し出すや蓮の中 夏目漱石
蓮散華美しきものまた壊る 橋本多佳子
紅蓮天上をいま櫂の音 九鬼あきゑ
くれなゐの蓮鑑真のために咲く 津田清子
津田清子の句を知る前に「鑑真の寺」を使おうと決めた。しかし、「くれなゐ」は清子の句から貰ったと言われてもしようがないなあ。ともかくもまあ、この「くれなゐ」が美しい。白よりもなによりも断然に紅蓮がいい。
ちなみに、蜂の巣状の花托に果実が実ることからハチス→ハスという名になったと言われているそうである。だから、俳句でも「はちす」と読ませる場合もある。
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