薄暑@テニスボール抛り投げたる薄暑かな
テニスボール抛り投げたる薄暑かな
朝吟行の途中でいつも見かける中学校テニス部の早朝練習だ。テニスボールが宙に浮いているショットが絵になるなあと思いつき、何枚も撮ったうちの一枚、句は後付けでひねった。テニスボールと薄暑の取り合わせにしたが、いまいちパンチは無い(と思う)。季語を掴みきっていないからだろう。
はんけちのたしなみきよき薄暑かな 久保田万太郎
あぶらとり一枚もらふ薄暑かな 日野草城
夜の薄暑チエホフもまた医師なりし 水原春郎
マヌカンに目鼻なかりき夕薄暑 正木ゆう子
正木ゆう子の句、下五を「薄暑かな」としてもいいのだろうけれど「夕薄暑」として古臭い「かな」を嫌っているようにも見える。俺の本句も「朝薄暑」とした方がいいかなあ。よし、そうしよう。句集にはその形で納めることにする。
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