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2007年7月16日 (月)

サングラス@止めどなく嘘の出てくるサングラス

Photo_886 止めどなく嘘の出てくるサングラス

つくづく俳句とは連想ゲームのことかと思う。というのも、最近、俳句は取り合わせが基本、そして、取り合わせの面白さは連想の妙ということに気がついたからである。
たとえば一等賞句「たましひをそつと吐き出す蛍かな」にしても、蛍から魂を着想したところで勝負はついていたのである。端的に言うと、季語ともう一つキーワード(この句の場合だと蛍と魂)の距離のとり具合(つかず離れず離れずつかず、出来れば意外性・発見)が俳句なのである。
そこで、連想ゲーム。サングラスから嘘を引っ張り出して本句となった。ついでに嘘と言えば巨匠虚人筒井康隆である。日経もついでにプラスワンしておこう。

 大股になるよサングラスして横浜    川角曽恵
 眼のほかは長所なき顔サングラス   吉村ひさ志
 サングラス似合う八十六の祖父    川端由香里
 サングラスかけてもゐるや癌患者   星野麦丘人

リンク付きの句は捻典さん、清水哲男さんのサイトから引いた。大股も眼も祖父も癌も出てくるサングラスである。

※追記  当初、「止め度」と表記したがこれは間違い。「止め処」が正しいと思い当たったので訂正した。止まる場所がないのであって、度などという量の問題ではないのである。

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