水中花@甲斐性なき男はやさし水中花
甲斐性なき男はやさし水中花
この句、正直に告白する。「甲斐性なき男もいとし業平忌」小西和子から頂戴した。ええんかなあ。一応、「やさし」と「水中花」の取り合わせはオリジナリティーだと主張できるけど。本歌取りとか挨拶句という言い方で堪忍してもらうことにしよう。
泰二さんの句会に出句した。通俗的で教訓めいた五月蝿い句ではある。あ、水中花の写真が手元に無いので泰山木で代用した。
いつはりもいたはりのうち水中花 鷹羽狩行
水中花大きく咲かせ夫持たず 鷲谷七菜子
泡ひとつ抱いてはなさぬ水中花 富安風生
水中花いつまでも咲く子なき家 品川鈴子
俳句は詩である。人生訓ではない。そして一般論ではなく個別具体を詠むものである。ましてや剽窃などもっての他である。こんなことを自戒しつつ一方で、「いつまでも自分に甘し水中花」などを思いつくのだから困ったものだ。このビョーキ、一生治らぬな。
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