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2007年7月22日 (日)

夏の海@思ひ出はよきことばかり夏の海

Photo_893 思ひ出はよきことばかり夏の海

これも泰二さんの句会に出した句。主宰からは「季語が大まか」との評を頂戴した。そうか、成程。焦点が定まっていないところが味かなどと思っていたけれど、やはり、大味になってしまって季語を生かしきれていないなあ。つまりは、季語が動くということである(「思ひ出はよきことばかり夏の山」でも本句は成立するということ)。だから、こうした場合、季語を具体的な事物から選ぶとよい。例えば「風鈴やよきことばかり思ひ出は」とするのだろう。
要するに、主張・思想が観念的ならば季語は具体、表現も具体を目指せということだ。拳々服膺言うは易く行うは難し。

夏の海の例句は「レーダーにわが影映る夏の海」「機関銃一挺浮かべ夏の海」でほとんど引いたので、気に入った句を再掲する。

 夏の海水兵ひとり紛失す             渡辺白泉
 戦亡の友いまあがりくるよ夏の浜   三橋敏雄
 乳母車夏の怒涛によこむきに     橋本多佳子
 晩年や空気で冷える夏の海      永田耕衣

耕衣の句は別格だとつくづく思う。なんかようわからんけれど味がある。するめのような句だ。そう思うと、多佳子の句もそれに近いなあ。こういう句は玄人筋の句であって、株で言えば仕手筋、近づけば大損するのである。

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