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2007年7月 3日 (火)

蛍@たましひをそつと吐き出す蛍かな

Photo_870 たましひをそつと吐き出す蛍かな

インターネット俳句会で13点を頂戴し一等賞となった句。悪くはないなと思いながら投句したけれど、まさか一等賞とは思いもよらなかった。
本句の背景には「魂魄のそよりと膝を立てし春」中尾寿美子と「茄子焼いて冷やしてたましいの話」池田澄子とがある。そして、更に言うと俺の三つの世界論(世間、社会、魂)がある。要するに、魂という言葉が俺は好きだということだ。

 人のうへやがてわがうへ蛍とぶ     久保田万太郎
 ゆるやかに着てひとと逢ふ蛍の夜     桂 信子
 死なうかと囁かれしは蛍の夜        鈴木真砂女
 蛍の夜老い放題に老いんとす        飯島晴子

写真は鎌倉吟行の際に知った未央柳(びようやなぎ)。円覚寺に咲いていたのでたまたま隣に居たおばさんに訊いたら名前を教えてくれた。
中国名「金糸桃」「金糸海棠」。「美容柳」とも呼ばれるが花が美しく葉が柳に似ていることによる。「未央柳」と書くのは、中国長安の「未央宮」にあった柳に基づくという。「そのかみの貴公子なりき未央柳」中西舗土という句がある。以上、「花の歳時記 夏」による。

いつか未央柳で一句と思いつつ写真を在庫していたが作れそうにもないし、蛍の写真も撮れそうにないので、(何の関係も無いけれど)本句でこの写真を使った。魂といのちが好きな蛍かな。

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