お花畑@男盛りとうに過ぎたりお花畑
男盛りとうに過ぎたりお花畑
「お花畑」は夏の季語、でわたしの俳句歳時記には「盛夏、高山や高原地帯ではいろいろな高山植物の花が一時に開花し登山者を和ませてくれる。高山植物の大群生を「お花畑」と呼び、白馬・槍・五色ヶ原などのお花畑が有名である」とあるから、どこかの山の写真があればよかったのだが、ダリアの紅白の花で代用した。本句からすると歌舞伎町あたりのネオンの花でも面白い。まだ、男盛りの気分で本句を得たのではあるが。
大空に長き能登ありお花畑 阿波野青畝
お花畑郵便局の横手より 本田一杉
空へ消えゆく人を見てお花畑 加藤三七子
お花畑雲歳月を押し戻し 福田蓼汀
「雲歳月を押し戻し」が面白い。時間だけは金持ちも貧乏人も平等に経過し不可逆なのだが、ひょっとしたら雲が押し戻してくれるのかもしれない。
ちなみに、「時間 空間」でこのブログを検索したら「知覚:私の中の座標軸(時間・空間)が世界を分節する」(経験の構造について)などと一丁前の理屈を俺は書いていた。純粋経験(色を見、音を聞く刹那)には時間は無い、知覚が時間・空間という座標軸で世界を分節するということを言いたいようだ。そんな屁理屈の如何によらず俺は老いていつか死ぬのだけれど。
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