初秋の箱根湿生花園
風に揺る思ひ出ひとつ吾亦紅
箱根湿生花園に吟行してきたら、今朝久しぶりに句が生れた。
蝦夷竜胆素朴に生きる人羨し
竜胆の後ろに咲いているのがアサマフウロ。
可憐な花だ。
可憐といえばサワギキョウ。桔梗の一種である。
ベニサワギキョウというのもある。
これはタムラソウ。「田村草兵火に耐えし堂ひとつ」大島民郎という句がある。
これはノハラアザミ。葉に棘があるのでタムラソウと区別できるそうだ。
マツムシソウ。これも可憐である(ああ、可憐としか形容できないボキャ貧よ)。
これがヤマトリカブト。オソロシイですねえ。
ホトトギス。杜鵑と書く。渋くて粋な花だ。 「さなきだに湖尻はさびし時鳥草」上田五千石。
山上憶良の歌があった。これで秋の七草を覚えよう。ただし、「朝顔」というのは桔梗のことだそうだ。
オミナエシ。これは知っていた。
ヤマハギ。美しく可憐である。
エゾカワラナデシコ。はかなげな花だ。
そしてススキ。箱根はすでに秋であった。
種々の草木に接し朽ちてゆくいのちのあはれ暮らしの愉し
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