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2007年9月20日 (木)

小泉改革は何をぶっこわしたのか

今日の日経経済教室の御厨貴「政治の崩壊食い止めよ」が面白かった。突然の安倍辞Photo_2 任は安倍氏個人の問題ではなく「より根の深い構造的危機にほかならない」とするものだ。すなわち、小泉改革が「マスコミや世論と結託」する「小泉劇場」を作り出し、その陰で「政治・行政のプロフェッショナルは一斉に自らの殻にとじこもり」、日本の政治を支えてきた「政治の文法」を壊してしまったというのだ。

 改革の破竹の進撃が、田中政治を超えて政治そのものの破壊に至った(と感じたから政権末期に小泉氏はブレーキをかけたと御厨は書いている)。
 政治家・官僚たたきが彼らの仕事への情熱を奪い、キャリア官僚のなり手は減った。公共事業バッシングで地方の活力は地方の活力は失われた

そして、小泉改革を引き継ごうとポーズした安倍政権については

 安倍氏は経験不足を、イデオロギーを振り回す大政治と、補佐官を活用する小政治とを「お友達ネットワーク」で支えることで乗り切ろうとした。その結果、官僚や政治行政のプロの知恵を利用する術を知らぬまま、安倍内閣では裏側で恐るべき政治の崩壊がどんどん進行した。

と書く。要するに、小泉改革は「自民党をぶっつぶす」と称して政治・行政のプロまで排除する劇場政治であった、ということであり、経験不足価値観政治の政治家安倍晋三の突然の辞任は小泉改革がもたらした「政治の崩壊」の帰結にすぎないということである。

小泉改革がいったい何を改革しようとしたものかいまだによくわからないが、小泉劇場によって政治家・官僚を(味噌も糞も)おしなべて悪人呼ばわりする劇場政治と冷笑主義がブラウン管に蔓延したのは実感できる。だから、小泉改革の行き過ぎを是正するためには、まず、政治家・官僚を尊敬することから始めよう(勿論、尊敬できる人に限って)。その上での政治改革・公務員制度改革・公的部門改革・内需主導経済への転換だ。これを成し遂げれば日本の未来は明るい。福田君、君ならできるかね? 

※画像は御厨貴研究室から勝手拝借しました。

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