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2007年9月24日 (月)

「理念的保守」への質問

産経新聞の阿比留記者がご自身のブログで信念と誠実さをもって「理念的保守」の主張Photo_6 を展開されている。今回の福田政権誕生についても

本日、自民党の新総裁に福田康夫氏が就任しました。とても残念ではありますが、昨年の総裁選に安倍首相が出馬していなければ、そのときに1年早く福田政権ができていたことでしょう。もしそうなっていたら、日教組を追いつめた教育基本法改正も、防衛庁の省昇格も、国民投票法社会保険庁解体法、公務員制度改革法などの成立もなかったはずです。福田氏は、そういう志向・方向性は全く持っていないでしょうから。その意味で、安倍政権のこの1年間を、改めて評価したいと思っています。

という書き出しで記事を書かれている。そこで、以下の質問をさせてもらった。

阿比留さん、こんにちは。質問です。
なぜ「理念的保守」を高く評価されるのかそこを知りたくてコメントさせて頂きました。
私にはこのグローバリゼーションの時代(資本の無国籍化と経済の相互依存の時代)において、「理念的保守」は「国家主義」更には「排外主義」に陥りやすく、流れに抗しているように思えます。
資本の無国籍化(一例は
ヘッジファンドの横暴。これは帝国主義の新たな形態かもしれませんが)の弊害に対しては各国の共同的経済政策によって対抗すべきですし、経済の相互依存はユーロに見るように共通通貨を生み出しヨーロッパ経済を復活させています。
確かに、自らの社会に誇りを持つべきとは思いますが、それと国家主義とはまた別物のように考えます。阿比留さんの信念と丁寧なレスに敬意を払いつつ質問させて頂きました。


テロの脅威とか共産党一党独裁・人権抑圧に対しても各国が共同歩調を取れればいいのだが、そうはいかないところが国際政治だ。かといって、極端な国家主義に走るのもいかがなものかと俺は思うのだが。

参考リンク:保守主義と国家主義とはちゃいまんねん:イザ!

※国家主義党、保守主義党、社民党に政界三分割再編されるとわかりやすい構図になると最近思い出した。あ、俺は保守主義党に一票を入れる。なぜなら、清潔安全自由かつ公正なこの社会を維持したいと思うからである。国家主義に反対する保守よ、出でよ。
※写真はasahi.com:「影」の人、表舞台に 「本来は相当な決断型」から勝手拝借/感謝です。

※阿比留さんがレスを付けてくれたので記録しておく。
土曜日様
 言葉の定義の問題になると泥沼になるのですが…。例えば安倍氏やその周辺が、排外的国家主義だったかというと、そうではないと思います。私があえて「理念的」と断ったのは、
自民党内で保守本流を自称してきた人たちは、単なる土着的・守旧的な、きょうと変わらない明日があると無根拠に信じてきた人たちなので、そうではなくて国家の将来にビジョンを持っている保守派のことを、便宜的に理念的保守と呼びました。

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