稲尾逝き野武士去り行く小春かな
プロ野球西鉄(現西武)の元エース、稲尾和久氏が13日未明、惜しまれつつ70歳で死去した。西鉄が日本シリーズで巨人を連覇したのはいつだったかなあと検索すると、ウィキペディアにシリーズ優勝チーム及びMVP一覧表があった。1956年~1958年だった。巨人V9の前の時代だが、田舎の(九州の皆さん、失礼)チームが巨人を三年連続で破ったのだからびっくりした。大下、中西、豊田、稲尾そして仰木などそうそうたるメンバー、野武士チームだった。小学校の教室に先生が当時まだ珍しかったトランジスタラジオを持ち込んでシリーズ中継を聞かせてくれたことを覚えている。
そしてあの鉄腕稲尾が70歳脳腫瘍で逝去(新聞の死亡記事は年齢と死因を必ずチェックしている)。男は70前半が鬼門だなあ、あと十年余やないかと思う俺である。
ところで写真は稲尾逝去を伝える日経だが「モーレツ時代の英雄」というのは違和感がある。西鉄黄金時代(1956年~1958年)はCM「オー・モーレツ」が放映された1969年とはだいぶ隔たりがあるし、まだ貧しさが残る1950年代だ。60年安保が時代の分水嶺となったことを思うと、稲尾を「モーレツ時代の英雄」と呼ぶのは間違いだろう。リアルタイムであの時代を生きたことがない記者が書いたのだろう。歴史はこうして歪曲されるのである。
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コメント
こんばんは。
わたしが10歳から12歳のころの事ですね。
其の頃にはまだテレビが無かったような記憶ですが。
ところでインターネット俳句の選句はもうすまされましたか、1000句以上もあるとざっと見るだけでも目が疲れてしまいました。
投稿: 極楽トンボ | 2007年11月21日 (水) 午後 10時51分
インターネット句会にも参加されているのですか。私、一時、相場に没入して俳句にご無沙汰して以来、句会を見ていません。俳句を再開しても今度はアバウトミーに熱中する有様です。またいつかとは思うのですが。
投稿: 土曜日 | 2007年11月25日 (日) 午前 06時41分