人間は結局ひとり鳥渡る
「鳥渡る」は秋の季語で、渡り鳥が秋に日本列島にやってくることを言う。この季語の代表的な味わいの句を挙げてみる。
渡り鳥みるみるわれの小さくなり 上田五千石
鳥渡る終生ひとにつかはれむ 安住 敦
「まぐはひの女めつぶる渡り鳥」加藤楸邨とか「鳥わたるこきこきこきと罐切れば」秋元不死男とかの面白い味わいの句もある。
これに対して「鳥帰る」は「鳥渡る」とは逆に、春になって渡り鳥が日本列島から北へ帰ることを言う。「鳥帰るいづこの空もさびしからむに」安住敦。
そこで俺の本句。陳腐だなあ。では、写真。これも渡り鳥が写っていない。この程度の技量でエラソーに「人間は結局ひとり」などと阿呆め。顔を洗って出直して来い。
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コメント
公園内の石碑に上田五千石の句集「田園」:遠浅の水清ければ桜貝 萬緑や死は一弾を以て足る 渡り鳥みるみるわれの小さくなり もがり笛風の又三郎やあーい と彫られてありました。
投稿: 智太郎 | 2011年6月17日 (金) 午後 11時22分
ご訪問ありがとうございます。貴ブログも拝読しました。いつか死ぬ自分だからこそ精一杯生きたいと願っております。
投稿: 土曜日 | 2011年6月18日 (土) 午前 09時56分