垣根越え隣の庭へ菊日和
「隣の庭の菊日和」なのか「隣の庭に菊日和」なのか「隣の庭へ菊日和」なのか迷った。おすそ分けという気持ちを滲ませるのがいいかなあと思い、「へ」としたがよくわからない。とにかくもまあ菊日和という季語を使えて喜んでいる。
遠きゆゑ会釈を深く菊日和 鷹羽狩行
たましひのしづかにうつる菊見かな 飯田蛇笏
わがいのち菊にむかひてしづかなる 水原秋櫻子
有る程の菊抛げ入れよ棺の中 夏目漱石
名句ばかりである(鷹羽狩行の句は有名ではない)。こうした句を知っていて菊を見るのと知らないのとは大きく違う(と思う)。俳句は「眼の散歩」機能を充実させてくれるのである。
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コメント
はじめまして。
少し前からブログ拝見しています。
年代と225先物で共通点あり、僭越ですが感性にも共感を感じております。
土曜日さんに触発されて、俳句を始めました。今までは俳句、文芸、芸術、哲学、理屈、全く無縁の人生でしたが。
俳句楽しみにしています。
投稿: 極楽トンボ | 2007年11月20日 (火) 午後 09時47分
ありがとうございます。先物同好(というよりは俺の場合、中毒)の方ですか。なにより、俳句の励みになります。これからもご愛読の程よろしくお願い申し上げます。
投稿: 土曜日 | 2007年11月21日 (水) 午前 04時29分