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2007年11月11日 (日)

基軸通貨の多極化?

Photo_4 ドル帝国の崩壊序曲?を書いた後で例の田中ニュース最新号「ドルは歴史的役目を終え る?」を読んだ。ブレトンウッズ体制から説き起こして基軸通貨の今後を占っており、今までの田中ニュースの中では抜群の面白さであった。そこで、そのエッセンス、まずは基軸通貨国のジレンマの部分を転載する。

基軸通貨を持つ国は、世界に通貨を流通させる必要があり、経常収支を赤字にせざるを得ないが、赤字を増やすと通貨に対する信用が落ちて相場が下がり、インフレになるという難しさがある。この難問の存在は、1960年にロバート・トリフィンという米経済学者によって発表され「トリフィンのジレンマ」と呼ばれている。

ふーん、「トリフィンのジレンマ」かあ。なるほど。これは後ほどネット検索して研究してみよう。そして、田中ニュースは基軸通貨国のジレンマをめぐって英、米の対立が根底にあるという。

二度の大戦で覇権を失った後、現在まで続くイギリスの国家戦略は、アメリカを覇権国に仕立て、ドル本位制を採らせ、米英中心の世界体制が経済的・政治的に維持され、イギリスがその黒幕であり続けることである。

 一方アメリカは、イギリスの策略に席巻されつつも、機会を見つけては、自国のもともとの国家戦略の方向に事態を転換させようとした。イギリスの国家戦略は「米英が世界を支配し、英が米を操作する」という米英中心主義なのに対し、アメリカ本来の国家戦略は多極主義で、各大陸に覇権国が存在し、覇権国どうしの談合で世界を運営するというものである。

ほほう、かなり陰謀説めいてはいるが一概に否定することはできない見方ではある。そして、田中ニュースはドルの今後を次のように占って締めくくっている。

 ドルに関しては、通貨多極化の一環として、アメリカとカナダ、メキシコの北米3カ国で共通通貨「アメロ」(Amero、「アメリカ」と「ユーロ」からの造語)を作り、アメリカの通貨はアメロに移行してドルは廃止されるという説もある。(関連記事

 最近、メキシコのフォックス元大統領がCNNのインタビューで、ブッシュ大統領が自由貿易圏構想の一環として、メキシコ、カナダとの共通通貨創設について了承したと述べ、関係者を驚かせた。ドルの信用不安がひどくなり、世界の通貨体制が多極化し、アメロの創設とドルの終焉につながる展開が、実際にありえる話になってきた。(関連記事

 通貨が多極化すれば、世界経済を回すための「消費大国」の役割も多極化され、アメリカの負担は軽減され、再び製造業を発展させられる。アメリカでは1960年代以来、自国の輸入を増やすため、自国の製造業を自滅させる策が繰り返されてきたが、その必要がなくなる日は遠くない。

 この記事の配信直前に、ブラジル出身の世界的に有名なファッションモデルであるジゼル・ブンチェンが、今後はドルでのギャラ受け取りを拒否し、ユーロでの支払いを好むとの宣言を発表したというニュースが入ってきた。すでに世界の流行の最先端では「ドルの終焉」がファッショナブルな話になっている。(関連記事

以上が田中ニュースのエッセンスだ。どこまでが真実か判断する見識は俺には無いが頭の片隅に入れておいて相場を張るのに損はない。

グローバル化とは資本の無国籍化と国民経済の相互依存進展であり、基軸通貨国になることと資本の無国籍化との間に矛盾があるということは(トリフィンのジレンマ)少なくとも正しいだろう。ブッシュ政権はドル安に手を打たず利下げを継続するだろうか?

※写真はモデルのジゼル・ブンチェン。勉強になりました。

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コメント

通貨の話、興味深く読みました。
やはり世界は単一通貨へと向かうのでしょうか・・・

しかし、写真と記事の中身とどこでつながるのか
一生懸命に読んでしまいました。
納得。
このモデルさんの話は私も聞いたことあります。
ユーロ、強いですね。
以前、母が株をもっていたとき(小口ですが)、
ユーロを買っておけばよかったと嘆いておりました。

投稿: ペリエ | 2007年11月11日 (日) 午後 08時12分

ブンチェンと通貨の取り合わせが俳句でいうひねりです。コムツカシイ話ですがご参考になってよかった。ヤフー掲示板にリンクを書き込んだので結構、アクセスがあがりました。

投稿: 土曜日 | 2007年11月12日 (月) 午前 03時28分

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