人生の領収書なれ木の葉髪
人生の領収書なれ木の葉髪
木の葉髪とは「抜け毛が目立つ初冬に、髪を同じく初冬に散る木の葉になぞらえていう語」で冬の季語だ。この季語を使いたくてひねったのが本句。写真は少々恥ずかしいから小さく掲載する。
ところで、「男の顔は履歴書、女の顔は請求書」(藤本義一)という言葉があるが、これに「男の頭は領収書」を付け加えよう。もう、俺は領収書をこれ以上発行したくないが、天然自然のなせる業だから無駄な抵抗はせぬ方がいいかもしれない。
木葉髪わが反骨は痩せざるや 林 翔
鞄のもの毎日同じ木の葉髪 富安風生
木の葉髪泣くがいやさにわらひけり 久保田万太郎
木の葉髪うたひ歎くやをとこらも 三橋鷹女
反骨もいつか黙して木の葉髪。生あるうちは生を尽くそうと思うのである。
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コメント
先日はありがとうございました。
俳句の天才 - 久保田万太郎 今日手元に届きました。
面白そうです。読んでみます。
土曜日さんのブログを見て俳句を始めようと思い立ち一ヶ月が過ぎました。始めてよかったです。
感謝。
改名しました。
投稿: 富士山 | 2007年12月19日 (水) 午後 10時13分
どなただろうと思いました。私、富士山大好きで死ぬまで写真を撮るでしょう。こちらこそ感謝です。
投稿: 土曜日 | 2007年12月20日 (木) 午前 04時58分