枇杷咲いて私の彼はバッハ好き
枇杷咲いて私の彼はバッハ好き
数日前だったか、朝のNHKニュースを見ていたら、枇杷の花から蜂蜜を採取している様子を伝えていた。ほう、枇杷の花は今頃だったかと隣の家の庭の枇杷の木(正確に言うと専有庭ではなくて共用部分に植わっている)を思い出した。
朝吟行のため家を出て枇杷の木を眺めたら花らしきものがある。そこへちょうど隣の奥さんがいらしたので許しを得て庭に立ち入って撮ったのがこの写真である。お隣の二階からはもっとよく見えるとのことだった。
さてそこで、俳句が必要となる。枇杷の花からの連想で、ここは渋くバッハ。そういえばバッハ好きの人がいたなあ。ようし「私の彼はバッハ好き」にしよう(「わたしの彼は左きき」の安易な転用)ということで本句となった。だから、俳句はともかく枇杷の花が収穫である。
枇杷の花は例句を引いて季語のイメージを固めておこう。
職業の分らぬ家や枇杷の花 正岡子規
故郷に墓のみ持てり枇杷の花 福田蓼汀
裏口へ廻る用向き枇杷の花 山崎ひさを
遠ざけし人恋ふ枇杷の咲きてより 鷲谷七菜子
ひっそりと地味にそして結構(高い木だから)高いところに咲く花である。
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コメント
枇杷(びわ)と読むと初めて知りました。
土曜日さんのブログからは学ぶことが多いです。
バッハ好きと言ったら私ですよ~☆
「私の彼は左利き」、たまに思い出して歌うと
「なんで生まれる前の歌を知ってるの?」と
母に驚かれます。アナタから教わったのに。
投稿: ペリエ | 2007年12月 8日 (土) 午後 01時46分
お役に立てて嬉しいです。素敵な母娘も羨ましく思います。
投稿: 土曜日 | 2007年12月 8日 (土) 午後 02時33分