大嚔他界の母に叱らるゝ
「嚏」は「くさめ」と読んでくしゃみのことである。俳句以外ではまず使わない。今朝、寝床の中で隣の咳を聞いて浮かんだ。「嚏してピンクのシャツの似合ふなり」という虚構句を去年ひねったが、本句の方がより洗練されたひねりになっているし、聊かの真実味もあると思っている。
郷土の大先輩、永田耕衣(城山三郎「部長の大晩年」)風の一句となった(と思っている)。
写真は京都南座。冥界の顔見世よ来よ母思ふ。強情強欲な人だった。
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