老いるほど素直であれよ真弓の実
老いるほど素直であれよ真弓の実
二週間ほど前に山梨市の万力公園に吟行した際に出会った真弓である。「晩秋に淡紅に熟し、四つに裂けて橙赤色の種子を見せる」と「花の歳時記 秋」にあるがその通りだ。真弓の名は「昔、この木で弓をつくったことに由来」する。当然に「枝はよくしなう」のである。
※土曜日日記帳をつける際に本句が浮かんだ。初案「むつかしき素直な心真弓の実」よりはまだマシだろう。
しんじつをこめてくれなゐ真弓の実 後藤比奈夫
落日にいのちはじけるまゆみの実 白澤良子
「青空や湖などを背景とした叙景句は構成しやすく」と「花の歳時記 秋」にあるのに、つまらぬ人生訓句しかできなかった。もっと対象を見つめる力を養わねばならぬ。
駄句ついでに(ええい)もう一句一枚。
寒晴やあはれ郷土の大偉人
これは完璧に「寒晴やあはれ舞妓の背の高き」飯島晴子のもじりである(盗作といわれてもしようがないぐらい)。万力公園にでかい銅像があって、これは写真と句を残さねばと思っただけの句である。東武電鉄グループの創業者根津嘉一郎は山梨市の出身とのことだ。
冬うらら楽な仕事に手を貸して 中野青芽
冬うらら海賊船は壜の中 中村苑子
「冬晴」という季語は「冬日和」「冬うらら」とセットで手元の歳時記は一つの項目としている。「寒晴」はひょっとしたら「冬晴」とは違う項目となるかもしれないが、手元の歳時記には載ってない。
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