アメリッポン大転機の時代
アメリカの属国日本のことをアメリッポンないしアメッポンと呼ぶそうだ。昨日の日経「私の履歴書」田淵節也氏の最終回で書いておられた。そのアメリッポンに関して面白いことを書いているので引いておく。田淵氏は、大統領選で民主党が勝てばイラク戦争厭戦気分が一段と高まり、中東情勢は混沌とするとした上で以下のように書いている。
軍事力に翳りが出れば、ペーパーマネーのドルの信認が低下し、米国は金や原油、穀物などの実物資産を裏付けとする新しい通貨制度を考え出すのではないかと思う。
そうなれば、金本位制が「ドル紙幣本位制」に変わって以来の大変化だ。世界中が混乱し、アメッポンの日本は一番大きな影響を受ける。既に政界はざわついてきた。
「実物資産を裏付けとする新しい通貨制度」がどんなものか不明だが、基軸通貨の多極化の範疇に入ると思われる。端的に言うとドル資産が揺らぐということだ(ロシアも中国も中東諸国も日本もドルの急落は困るのに)。このことを野村証券元会長が新聞で明らかにした点でこの記事は意義深い。
ドル帝国主義の崩壊は歴史の必然と俺は考えるが、急激な変化は避けてできればソフトランディングしてほしい。だから、今回のサブプライム問題でも強いドルを維持しようとする米政権の動き(住宅ローン金利凍結その他)についても超短期では成功すると見て昨日俺は買い方に半身転換した(少なくとも来週は買い方勝負)。
だけれど、戦争はキライ。田淵氏は、軍事力も持たずに金融立国はありえない、幻想だと書いているが、金融立国のために軍事力強化などは絶対に反対だ。
銭も平和も自由も公正も欲しい。これが戦後民主主義である。これを守れるか、日本人民諸君。
アメリッポンの大転機の時代がアメリカ帝国主義の黄昏と共にやってきたようだ。
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