落葉、木の葉の句
「人生の下積み知らず落葉踏む」で例句を引くべきであった。
夫恋へば落葉音なくわが前に 桂 信子
白き手の病者ばかりの落葉焚 石田波郷
手が見えて父が落葉の山歩く 飯田龍太
落葉ふみ誰にもわかる句を詠まな 富安風生
こういう句を記憶しておいて落葉を散策するとまた感慨もいとおしく深くなる。そして、歳時記の落葉の項の隣には木の葉がある。
木曽路ゆく我れも旅人散る木の葉 臼田亜浪
ほろほろ酔うて木の葉ふる 種田山頭火
木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ 加藤楸邨
楸邨の句がじーんと来る。いそぐなのリフレインが心地よく俺を諭すのである。
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コメント
私は桂信子さんの句(今度は大丈夫かな?)が
ジーンときました。
それは私が今、まさに恋をしているから!?
投稿: ペリエ | 2007年12月10日 (月) 午後 08時27分
ううっ。そうですか。恋は音なく降ってくる。
投稿: 土曜日 | 2007年12月11日 (火) 午前 03時28分