« 落葉、木の葉の句 | トップページ | 息白く富士をめがける車かな »

2007年12月10日 (月)

初霜に男心の枯れもせで

Photo_2 初霜に男心の枯れもせで

先日の冷え込みが初霜であったか。霜を置く落葉の一枚一句である。初案「初霜や」だったが、ここは切れを入れない方がいいと考え直した。

 初霜や物干竿の節の上         永井荷風
 初霜や斧を打ち込む樹の根つこ    秋元不死男
 初霜やひとりの咳はおのれ聴く     日野草城

まだまだ上品な叙情、詠嘆には遠いと嘆きをり。生な言葉を使ってはいかんぜよ。

|

« 落葉、木の葉の句 | トップページ | 息白く富士をめがける車かな »

俳句写真」カテゴリの記事

コメント

おっしゃる通り、少し生々しい感じがします。
が、詠んでみたいような気もします。

  霜枯れる我を愛せしひとありて

ご笑納ください。

投稿: 極楽トンボ | 2007年12月10日 (月) 午後 03時58分

ご笑納しました。よくわかります。

投稿: 土曜日 | 2007年12月11日 (火) 午前 03時26分

この記事へのコメントは終了しました。

« 落葉、木の葉の句 | トップページ | 息白く富士をめがける車かな »