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2007年12月21日 (金)

晴れの日は背筋伸ばして枯木立

Photo 晴れの日は背筋伸ばして枯木立

本句、「枯木立」かなあ「冬木立」かなあと迷ったけれど結局「枯木立」にした。そこで、「枯木立」と「冬木立」の違いは何かが問題となるが、同じ作者の二句を引いてみよう。

 冬木立ランプ点して雑貨店    川端茅舎
 枯木立月光棒のごときかな     同

冬→雪→ランプというイメージの広がりがあるので上の句は冬木立でなければならぬ。一方、下の句は月光が貫く木立でなければならぬから枯木立。そんな理屈をつけてみた。

 冬木立ひしめくものを身のうちに    桂 信子
 反骨のむらむら燃ゆる冬木立     和田耕三郎
 三井寺や狂女もあらず枯木立     高浜虚子
 今日の日の空を支へて枯木立     星野立子

桂信子はエロスを秘めて凛として冬木立、星野立子は景に叙情を詠みこんでいる。背筋を伸ばして今日も歩こう。

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