晴れの日は背筋伸ばして枯木立
本句、「枯木立」かなあ「冬木立」かなあと迷ったけれど結局「枯木立」にした。そこで、「枯木立」と「冬木立」の違いは何かが問題となるが、同じ作者の二句を引いてみよう。
冬木立ランプ点して雑貨店 川端茅舎
枯木立月光棒のごときかな 同
冬→雪→ランプというイメージの広がりがあるので上の句は冬木立でなければならぬ。一方、下の句は月光が貫く木立でなければならぬから枯木立。そんな理屈をつけてみた。
冬木立ひしめくものを身のうちに 桂 信子
反骨のむらむら燃ゆる冬木立 和田耕三郎
三井寺や狂女もあらず枯木立 高浜虚子
今日の日の空を支へて枯木立 星野立子
桂信子はエロスを秘めて凛として冬木立、星野立子は景に叙情を詠みこんでいる。背筋を伸ばして今日も歩こう。
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