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2008年1月26日 (土)

紅梅や空にアルトの声響き

Photo_3 紅梅や空にアルトの声響き

このところ相場や経済の記事が続いたので色気が無くてちょっとつまらない。そこで今日の記事は土曜日だし俳句写真にしようと、撮った写真を眺めていたらこの写真が眼についた。
鎌倉で紅梅を見つけた数日後に多摩でも見つけたものだが、(自画自賛)なかなかいい。前ボケ後ろボケと立体感が出ている。よし、これにしようと句を考えた。

句を考える経路として「俳句とクオリア」というテーマを設定してみた。クオリアとは日本語にすると質感になるのかなあ、
クオリアとはいわゆる「感じ」のことである。「イチゴのあの赤い感じ」、「空のあの青々とした感じ」、「二日酔いで頭がズキズキ痛むあの感じ」、「面白い映画を見ている時のワクワクするあの感じ」といった、世界に対するあらゆる意識的な体験そのものである。
とウィキペディアにある。

なんでこんなことを考えたのかというと、短歌の基本は詠嘆だが俳句のそれはクオリアを文字に表現すること、あるいはクオリアをめぐる連想ゲームではないかと最近思い始めたからだ。拙作で例を出そう。

短歌:株始め歌よみがえる面白さ人生の後場ジリ安でよし
←詠嘆。少し開き直り加減の聊か鼻につく自己主張。

俳句:湯豆腐や筋の通らぬ恋をして
←湯豆腐のクオリアをめぐる連想ゲーム。湯豆腐と筋、恋の取り合わせに面白さを感じてほしいのが趣旨。

という訳で、写真→感じるクオリア→連想ゲームという手順で得ようとしたのが本句である。以上、駄句の言い訳であった。

 紅梅にほしておく也洗ひ猫        一茶
 白梅のあと紅梅の深空あり        飯田龍太
 紅梅や謡の中の死者のこゑ      宇佐美魚目
 紅梅や枝々は空奪ひあひ        鷹羽狩行

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