リチャード・ウィドマーク死去
灰色の目としゃがれた声、冷やかな笑顔をトレードマークに、主にギャング映画での非情な殺し屋、戦争映画での冷徹で人望のない指揮官役などで持ち味を発揮した個性派。享年93歳、昨日の日経夕刊によると「脊椎を骨折、容体が悪くなっていた」とのことだ。ネットで訃報ニュースあんまり流れてない。過去の人ということなら残念。
昨日、彼が検事役をこなした「ニュールンベルク裁判」観たばかりだった。この映画、「シンドラーのリスト」(アバウトミー諸氏の感想はこちら)など足元にも寄れない文句なしの第一級の名画だ。スペンサー・トレイシー他の豪華キャスト(マレーネ・ディートリッヒの映画を初めてきちんと観た)で、歴史における個人の責任について考えさせてくれる。ナチスに批判的ながらも国家と民族のために協力した法律家の責任を問うのだ。「あなたがしたことが始まりだった」というのが最後に出てくる記憶するべき名台詞である。冥土の土産DVD作成済み。
ちなみに、監督のスタンリー・クレーマーについても見つかったネット情報はこの程度。往年の名監督なのに。
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