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2008年5月27日 (火)

初夏の箱根湿生花園(3)@湿地と高原の花

P5240063 友垣や水に憩へる九輪草

初夏の箱根湿生花園最終回は湿地と高原の花たち。
クリンソウは輪生する花の幾段にもなった様子がお寺の五重塔などの頂上にある柱の飾り(九輪)に似ていることからその名となったもの。

P5240151 駒草や山に登らぬ山男

美しい花と、常に砂礫が動き、他の植物が生育できないような厳しい環境に生育する事から「高山植物の女王」と呼ばれているそうだ。四個の花弁のうち、外側の二個が反り返り内側の二個が細長く突出しているので馬(駒)の顔のように見えるのがその名の由来である。

P5240156 箱根にも深山霧島群れて咲く

      ♪花は霧島~、煙草は国分~♪(鹿児島おはら節)はこの花を詠っていたのだ。       九重・阿蘇・雲仙・霧島などの九州の火山高地にしか生えない貴重な植物とのこと。

P5240124 思ひ出はニッコウキスゲの高原に

P5240131 黒百合や命惜しめと父祖の声

名前こそ百合だけれどユリ科バイモ属とのことである。なかなか風雅な味わいがある。

こうやって、箱根で九州や日光や高山の花を楽しめる。箱根湿生花園(仙石原)は得がたいところである。

 現し世の花を覚えてひねる駄句ニッコウキスゲに思ふ冥界

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