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2008年5月

2008年5月12日 (月)

音楽における情と理

Photo BS2クラシック倶楽部が先日、二回に分けて放送したエルサレム弦楽四重奏団がよかった。まだ若いのですが、活動歴は15年にも及ぶそうです。(高校生の時に結成されたとか)というイスラエルのカルテットだ。若い感性でやわらかな音色の緻密なアンサンブルという表現でいいだろうか(音楽を言葉で表すというのは難しい)。

曲目はベートーベンのセリオーソ他が一日目、二日目がラヴェルの弦楽四重奏曲他なんだけど、ラヴェルを聴きながらネット検索していたら次のセンテンスに出会った。ラヴェルの弦楽四重奏曲を弾くから一部転載させてもらう。

ドイツ風の音楽だと、基本的にフレームワークがあって、その枠組みを作りつつ、フレーズの端々に情感を加えて枠組みを部分的に破壊すると言う操作が加わる ように思う。その操作を、私の周辺では、冗談まじりに「脱ぐ」と言っており、「もっと脱いだら」とか「もう少しゆっくり脱いだ方が良い」なんて、妙な会話 をしている。

ところが、ラヴェルには「脱ぐ」ところはあまりない。もとから薄着だけれど、衣装と肉体が不可分でもある、と安直に言っておこう。フレームと言う作りがまったく違うので、「論理的構築」と「感情的=破壊的操作」と言う対立関係とは無縁なのであろう。

なるほど。そうなんだなあ、こういう聴き方をしていたんだ。「論理的構築」と「感情的=破壊的操作」の対立関係、すなわち、理と情とを対立させて聴くというのがバッハから近代ロマン派(フィナーレがR.シュトラウス)の音楽である。
ところが、ドビュッシー、ラヴェルなど印象派以降にはこうした対立関係が無くなっていく。典型は今年が生誕百年になるメシアン(このところお気に入りになりつつあり)。音楽のフレームは理、そのフレームが情によって伸縮、展開され、聴かせどころでは「脱ぐ」という枠組みが崩れるのである(その理由が何故かという問題があるが俺にはわからない)。

小泉純一郎氏が指摘するように音楽の本質は愛なんだろうけど、西洋近代音楽はそれを理と情の対立形式で表現した。そして、その表現形式が聴きやすくわかりやすいが故に西洋近代音楽は歴史上稀に見る成功を獲得した。しかし、その幸福な表現形式もたかだか百五十年で崩壊して(理由を俺は知りたい)対立関係が不明確な難解現代音楽の時代に突入する。

以上、千年経ってもベートーベン(理と情の相克の代表)は愛されて聴き続けられているだろうか、メシアンはどうなんだろうなどと思ったりしている俺である。

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2008年5月11日 (日)

音楽も映画も芝居も本質は愛

Photo 「音楽も映画も芝居も本質は愛。愛の前では権力も無力だ」

これは誰あろう、あの小泉純一郎氏の言葉である。云うてくれるやんかあ、純ちゃん。芸術の本質を理解している人ではある。さすが、名答弁「人生いろいろ」の人だ。詳細は小泉純一郎「音楽遍歴」へ。

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2008年5月10日 (土)

大輪の向日葵としたたかな菊

Photo 朝、ネットしながらの映画鑑賞が癖になってしもうた。ほんとはよくないのだけれど(人様の作品はきちんと鑑賞せよ、まして何かコメントするのなら)、わかっちゃいるけど止められぬ。暇人の俺が結構、時間が無いのだ。

そんな、ながら鑑賞(ネットBGM映画)の今朝の一本は「娘・妻・母」成瀬巳喜男(1960)だ。
代々木上原の中流家庭(160坪の土地持ちだから今だと相当のもの)を舞台に出戻りの女性(原節子)の再婚とその母(三益愛子、そしてその息子の妻を高峰秀子)の老後の面倒を誰が見るかという物語である。

おっ、原節子が出てるやんかあ(調べてみると引退2年前の作品)と、「大輪の向日葵」に見入ってしまった。そして、もう一方の「したたかな菊」はぱっとしない。

いつも成瀬映画では最初仏頂面をして登場してくる彼女が、ここでは全編にわたりずっとぶっきらぼうで不機嫌そうにも見える。というより、彼女の「妻」役に そもそもあまり明確な性格が与えられていないような気が。高峰秀子ともあろう女優が数多くの登場人物の中に埋もれ、あまり存在感を発揮していない映画なん か自分は初めて観ました。

という評もあるくらいだ。

同じ成瀬巳喜男作品で昨日観た「あらくれ」はよかった。高峰秀子という役者を理解するには「二十四の瞳」とこの「あらくれ」の二作であると思わせる作品だ。

そんな訳で成瀬巳喜男という監督に興味を持ち始めた。

遺作は1967年、司葉子、加山雄三主演の『乱れ雲』。1969年に直腸癌のため死去。なお闘病中、見舞いに訪れた高峰秀子に「白一色の幕を背にして高峰秀子が一人芝居をする」という奇抜な作品の構想を語ったが、実現しなかった。これについては、成瀬と多くの作品でコンビを組んだ名カメラマン・玉井正夫が後年インタビューで「その発言は、成瀬さんが死ぬ間際に弱気になっていたからこそ出た言葉ですよ。成瀬さんは、高峰秀子を個人的には好きではなかったですよ、高峰さんは、人からどういう風に思われているか、良く考えたほうがいいですよ」と、興味深い発言をしている。

どの世界も人間関係は大変なんだなあ。成瀬巳喜男の代表作は「めし」。いつかそのうちBS2が放送してくれるだろう。

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2008年5月 9日 (金)

泰二さんの句会に出した句

Photo 著莪咲いてこの世は愛の遊園地

零点。例によって観念句に過ぎたためだろう、多分。

若葉雨ネットに飽きて聴くバッハ

3点、頂戴した。
☆確かに!自分にもある日常のひとこまがすっきり。(多美子)
☆安らぎのバッハ、しかも雨、新緑の季節で成長を予感させる。(順一)
☆雨の日、パソコンに飽きてしまったので、音楽を聴いている。(烟水)

Photo_2 おほらかが好きです私大手毬

これは4点。
☆一気に宣言した上5中7と季語との取合せに惹かれる。(ウーフ)
☆花の名が合って、散文風俳句?の良さが愉しめました。(そよ風)
☆上五でほのぼのとした気持ちになります。(白い鴉)
☆この句では、「おおらか」がよい。楽しい擬人法だと思う。(けいこ)


以上
、批評は第八回ブログ句会・選句と評。から転載させてもらった。

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2008年5月 8日 (木)

野球はベンチで決まる!

Photo 金本の頭部死球と本塁打脱帽脱帽たゞたゞ感嘆
 (5/7巨人戦4-5不惑トリオの金剛輝

凄い試合だった。金本の頭部死球の次打席ホームラン、ラミレスのホームラン(?)を観客阪神ファンが捕ってしまう、そして何より嬉しいのは葛城の守備とタイムリーと江草の三者三振。詳細は上のリンク(このところ阪神応援短歌で毎試合リンクさせてもらっているブログ)参照。

結局、野球はベンチの雰囲気で決まるんだろうなあ。最後はハートとマインドである。写真は三回、投球を頭部に受け倒れた阪神・金本(6)を心配そうに見守る岡田監督(右端)、原監督(左端)ら。手前は危険球で退場する巨人先発の木佐貫=東京ドーム

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2008年5月 7日 (水)

モーツァルト十四歳のオペラ観る還暦前の雨の五月に

Photo モーツァルト十四歳のオペラ観る還暦前の雨の五月に

モーツァルトの歌劇《ポントの王ミトリダーテ》をBS2が放送していたので観た。14歳でオペラの作曲をするなんて天才にしか出来ないことだ。

Photo_2 そして、こちらは83歳のプリマ。世界遺産で舞う・マイヤ・プリセツカヤ with 梅若六郎@京都・上賀茂神社をNHK教育「芸術劇場」が放送したので(ビデオは当然に冥土の土産DVD保存)、そこから美貌のワン・ショット。

凡才はアンチエイジングに努力しなければならぬなあ。

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2008年5月 6日 (火)

還暦にあとひとつきや子供の日

Photo_2 還暦にあとひとつきや子供の日

姑87歳を気晴らしにどこかへと思い、多摩動物公園HPを開いたら、こどもの日無料開放だった。そこで、まだ早いからと思い車で行ったのだが(到着は9時半過ぎ)、延々駐車場待ちの列。こりゃあかんわと多摩センターに引き返し買い物客向け駐車場に入れてモノレールで再度動物公園へ。

あまり歩けないのでシルバーシャトルバスで鳥類を見ながら5分ほど、またバスで引き返してクマを眺めたりして、気晴らし終了。多摩センターに戻りバーミヤンで昼飯、帰宅、中日戦観戦して気分がよかった一日であった。

 一回で中田粉砕大量点アニキの快音聞けぬが悲し
  (5/5中日戦4-10鬼門払拭? Photo_3

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2008年5月 4日 (日)

春惜しむ快進撃の止まらず

Photo 春惜しむ快進撃の止まらず

昨日は「心配の打線爆発快勝にアニキも一本安藤四勝(5/3中日戦1-9新井平野に本塁打)」。こんな幸せがいつまでも続くはずが無いと思いつつ春惜しむ。

写真は足利学校の傍で見かけたフゲンゾウ(普賢象)。下の写真は同じく足利学校の傍にいた鳥(鷹なんだろうか)。Photo_2

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2008年5月 3日 (土)

下村健一さんから葉書が来た!

Shimomura 長野聖火リレーと裁判員制度に関して「サタデーずばッと」にメールを出したら下村健一さんから自筆の葉書が来た。おっ、ちゃんと読んでくれてるなあと(ちよっぴり)感激した。以下、返信である。

下村健一さんからの葉書への返信

先日、貴番組宛にメールを出して下村さんから葉書を頂戴した**です。
まさか、お返事があるとは思いもよりませんで、びっくりし且つ喜んでいます。

葉書の中に「詳細所感の添付が無いので再送を」とありました。詳細所感はHTMLリンクしていたのですが、紙媒体でご覧になったかと思います。
そこで、以下にリンク先の文章を転載しますのでご笑覧頂ければ有難く存じます。http://doyoubi.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_73c7.html

桜咲く右も左もわが祖国

みのもんたは嫌いだけれど「みのもんたのサタデーずばッと」は見ている。中でも下村健一レポートの事件を多面的に伝えようとしている姿勢が信頼できると思うからだ。
しかし、先週の長野聖火レポートには失望した。中国留学生数千人が終結していることを「冷静だ冷静だ」と繰り返し評価するのに異様な違和感を持ったからだ。 

そんなところに昨日たまたま関心空間でシナの県警(苦笑)なる日記記事に出会った。どこまでが事実かわからないけどマスメディアが伝えていない事実(中国寄りの警備)もあり得ると思った。そこでアバウトミーに質問「長野聖火リレー、警備と報道は公正だったのか?」を出してみた。
 
ところで光市事件。これも被告の人物像、犯罪の事実関係をよく知らない。よく知らないけれど世論が弁護団を一方的に叩くのもどうかと思う。そしてこ んな状況で裁判員制度をなぜ導入するのか、その理由を知りたくなった。昨日一日検索してみて主任弁護人安田好弘氏の主張に説得力を感じた。そこで関心空間 に何のための裁判員制度か@安田好弘を書いた。

右であれ左であれわが祖国。一方に偏しない、情と理がバランスした成熟した社会になって欲しいと思う。俺の安穏な老後のために。

転載、以上です。貴番組はビデオに録って毎度見ています。皆様のご健勝と多角的な報道を今後ともお祈り且つお願い申し上げます。

ちなみに、番組HPから下村さんのプロフを転載する(写真も転載させてもらった)。

TBS退職後、BS、CS、大学など各所で他流試合を繰り広げ、満を持しての再登場です。

この1週間のニュースには、
「こんな見方も出来るんじゃないの?」
「この点が伝わってないんじゃないの?」
―――そんな《目から鱗》のリポートを、目指します。「他の番組の視点と変わらないじゃないか!」
と思われたら、ドンドンお叱りや御教示を下さい。それをバネに、次週の現場へ向かいます。

まさに
「ドンドンお叱りや御教示を下さい」の言葉通りである。ご健闘を祈ります。

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2008年5月 1日 (木)

小京都学びの庭に黒蝋梅

P4270112 小京都学びの庭に黒蝋梅

足利フラワーパークの帰りに足利学校に寄った。だいぶ以前に一度行った記憶があるが、その後ずいぶん整備されているような気がする。

その庭に咲いていたのが黒蝋梅。ほんとに花かなあと疑問に思って、ネット検索したらほんとに花だった。4~5月が花期、「アメリカロウバイともいう米国産です。明治の中頃渡来しました」とのことである。

次の写真は足利学校の方丈と庫裏。
昭和57年に『史跡足利学校跡保存整備事業』を着手し、平成2年12月江戸中期の姿に蘇りました。とのことである。P42701093

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