花菖蒲「肥後系、伊勢系、長井古種」@青梅吹上しょうぶ公園(2)
ハナショウブの今回は江戸系以外、まずは肥後系である。
江戸時代末期の天保から弘化、嘉永年間にかけて、肥後藩主の細川斉護公が江戸の松平菖翁より花菖蒲を譲り受け、藩士の間にその栽培・育種を奨励し、室内鑑賞(鉢植え)を対象に育種をきそい合い、驚くべき発達をとげたのが、熊本花菖蒲で、大輪で堂々とした風格に特徴がある。
写真は肥後系の中の里桜。
殿様は雪見に出かけ花菖蒲
同じく肥後系、雪見笠。
縮緬の伊勢織物や花菖蒲
今度は伊勢系(江戸系、肥後系とは別に、江戸中期、伊勢松阪の吉井定五郎によって栽培が始められ、以後この地を中心に発達していった品種群が伊勢花菖蒲。花弁が垂れた縮緬地の三英咲きに特徴)、乱れ糸。確かに縮緬地に見える。
室町の時代の香る花菖蒲
室町時代から江戸時代の始めの頃に栽培されるようになったのが長井古種。その伝統を受けて山形県長井市あやめ公園には3.3hrの敷地に500品種100万株の花が咲き競うという。写真は長井古種、長井小紫。
花菖蒲爪のごとくや長井古種
長井鷹の爪。これで花弁が開いた状態だそうだ。
お角力は艶と力や花菖蒲
最後はもう一度江戸系に登場して貰おう。追風という力士みたいな名前である。
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