花菖蒲「江戸系」@青梅吹上しょうぶ公園(1)
青梅にハナショウブの公園があるとは知らなかった。吹上しょうぶ公園、216品種約10万本があり、ボランティアガイドがいらっしゃる等、行政としても相当の力が入っているようだ。
昨日、行って来たのだが好天に恵まれていい写真が撮れた(と勝手に思っている)。そこで、まずは、江戸系の紹介。
日本でハナショウブの栽培が本格的になったのは江戸時代だと言われ、花卉(かき)園芸の発展に伴って起こったものです。とりわけ、江戸を中心に諸大名が好み、庶民の関心も高まり、優れた育種家により、現代に伝わる栽培の基礎が確立されました。
だそうだから、ハナショウブと言えばまずは江戸系である。
江戸時代初期の家康、秀忠、家光の三代将軍の花癖が元になり、日本のみならず、海外からもさまざまな草花が江戸に集つまり、江戸は世界に類を見ない園芸都市に発達したそうだ。
花菖蒲千鶴のごとく夢に翔ぶ
加茂千歳。 紫のアクセントが効いて艶やかである(千鶴と誤読して句をひねってしもうた)。
故郷の海の白波花菖蒲
沖津白波。清楚な白だ。外花被の黄色の部分を目と呼び、ここはどんな品種でも黄色であり、それがハナショウブをアヤメやカキツバタと区別する特徴である。
生意気な小町娘や花菖蒲
小町娘。小股の切れ上がった粋な小娘が飛び跳ねているようだ。
草枕旅にしあれば花菖蒲
草枕。漱石も唸る渋い白である。
花菖蒲夢見心地の旅衣
夢の羽衣。一番気に入った江戸系である。
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